京扇子 大西常商店

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大短地って何て読むの?

みなさん、こんにちは。大西常商店で若女将をしております大西里枝と申します。
前回のコラムでは「扇子用語の解説」https://www.ohnishitune.com/information/column/8239/
という話題で扇子の用語を解説させていただきました。その後、「商品名でよくついている大短地って何!?」とご質問をいただきましたので、今回は大短地のことをご紹介しようと思います。

「大短地」なんてよむの?

正解は「おおたんち」業者さんによっては「おたんち」と呼ばれる方もいらっしゃいますが、どっちでも通じます。(笑)どういう扇子を示すかというと、骨数(竹)の数が多くて、紙の部分の面積が少ない扇子のことです。基本的に、すこし値段の張る、いいお扇子の場合が多いです(例外もあります)
骨の数が多いと、風量が多く、やわらかな風がきます。紙部分ではなく、骨の部分で風をおこすためだと言われています。
なぜ「骨が多いと紙の面積が少ないのか」ということについては、デザインと機能の問題があげられます。骨の数が多くなると、扇を広げた時の幅が非常に大きくなってしまいます。そこにまた面積の大きい紙を貼ってしまうと、ふくらみが大きくなり、開閉がスムーズにできませんし、何よりも美しくありません。

ネット上ではすごく伝えづらいのですが、大短地の扇ぎ心地の良さは別格です。店頭ではいつも扇ぎ比べていただいています。ぜひ店舗にお越しの際は、試してみてくださいね!

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