京扇子 大西常商店

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扇子の所作

扇子は日本の歴史や文化と共に発展してきた道具です。しぐさを美しく見せる所作や、伝統的な使い方をご紹介いたします。正式に決まっているものではありませんが、お使いになられる際の参考にしていただければ幸いです。

扇ぎかた

  • 男性の扇ぎ方

    要の部分を握り、親指を相手側に向けて扇ぐのが男性の持ち方です。力強く扇げて、より涼しさを感じることができます。

  • 女性の扇ぎ方

    手の甲を相手側に向け、親指と四本の指で骨を挟んで扇ぐのが女性の持ち方です。優しくたおやかに風を送るとより優雅にみえることでしょう。

使い方

  • 御礼・お祝儀

    御礼やお祝儀などを渡す際に、扇子の上にのせてお渡しします。
    相手に渡すときは、要を中心に右方向に扇子を回して御礼の文字が相手から
    まっすぐ見えるようにお渡しすると、より丁寧に見えます。
    茶道のお稽古で習う作法ですが、結婚式などでもお使いいただけます。

  • 扇子を置いて一礼

    正座した膝の前に、閉じた状態の扇子を置いて一礼します。
    扇子を境界線にみたて、自分が相手より低い位置にいることを示しています。
    日本舞踊や能などの伝統芸能で最初に習う作法ですが、改まった場所でのご挨拶などにもお使いいただけます。

扱いかた

  • 扇子の開き方

    扇子の親骨に右手をあて、左手で反対側の親骨に手を添えます。
    次に、右手の親指で扇子の骨をスライドさせるように押し広げます。

  • 扇子の閉じ方

    左右の手を両側の親骨のなかほどに添えます。
    次に。右手のから骨をスライドさせるように閉じます。