京扇子 大西常商店

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秋の夜長

10月6日 中秋の名月の日
京都の空でも綺麗なまあるいお月様を見ることが出来た一日。

おくどさんで茹でた団子を七輪で焼いて、お月見団子に。

団子は全国共通のようですが、実は、京都のお月見のお飾りといえばお芋。小芋も三宝にのせてお供えします。

なぜ小芋!?とお思いの方もおられますでしょうけれど、秋は収穫の季節。今年も無事に作物が育ったことに

感謝を込めて芋をお供えするのだそうです。

魔除けの力があるとされるススキも一緒に。

今日の床の間の軸は伊藤小坡の月見。十五夜お月さんのお月見をしているお母さんと小さな男の子。

月を指さす女の子はお姉さんなのでしょうか。萩などの秋の植物も描かれています。

伊藤小坡は京都を中心に風俗画、美人画を描いた日本画家で、女性らしい観点で日常を切り取る

のが得意だったそう。一対の軸の間で交わされる親子の会話が聞こえてくるような作品です。

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