みなさん、こんにちは。大西常商店で若女将をしております大西里枝と申します。
タイトルの通り、今日は扇子の三大産地(特徴編~名古屋扇子~)をお送りします。
名古屋扇子といえば祝儀扇
愛知の扇子は冠婚葬祭で使用するような「祝儀用の扇子」が多いのが特徴です。愛知で家を建てると、上棟式で扇子を撒く地域もあるそう。それくらい祝儀用の扇子が浸透しているんですね。
金銀をあしらった結婚式用のお扇子や、男性が袴を着用されるときに携帯するお扇子など、それはそれは様々なお扇子があります。弊社では名古屋扇子の取り扱いがありませんが、イメージ的にはこういったものです。
骨(竹の部分)が違う
実は京都の京扇子とは骨が違います。使っているのは同じ竹ですが、京都では皮に近い部分を使っており、名古屋では竹の中心に近い部分を使用されています。京都の骨より名古屋の骨の方が白いのが特徴です。骨に使用する部分が違うと、使用する和紙の種類も変わります。同じ扇子でも、色々産地によって使う材料が変わるんです。
名古屋扇子の事業者さんもかつては多くおられたようですが、今は少なくなっています。後継者不足が問題だと伺っております。(それは京都も全く一緒ですが)扇子の技術や美しさを百年先に伝えていくために、わたしたちも日々取り組んでいかなければいけませんね。。