京町家とお茶室最近、京町家で商売をしているだけの京町家風の店を京町家と呼んでいますが、本来の京町家とはその家に住んで尚商売をしている家を京町家といいます。特に京都の町並みは道に面してたくさんの家や店が並んでいますので一軒の店及び家の間口が狭いのが特徴で、もともとは税金対策の関係上、間口を狭くして税金を納めていたそうだという事です。 ですから、一見お店の前に立つと間口は狭いのですが、家の中に一歩足を踏み入れたならばお店の奥は通り庭、細長い路地伝いに歩いていくと奥には蔵がある少し門口からは想像に出来ない土地になっています。 このように、細長い敷地をうなぎのような形の土地と言う事から「うなぎの寝床」といわれるようになりました。 この京町家にも当時は多くの家人が、普段からお茶を楽しむための部屋を造りがそれぞれにお茶を点てて楽しんでいたようです。町家でのお茶室ですから、それぞれにお茶に楽しむために部屋に炉を切るだけのお茶室の空間をつくっていたそうで時代を物語るものがあります。 昭和51年頃に私共の家もうなぎの寝床と呼ばれる細長い家の間取りでは、人が生活をするにはとても狭く、人をおもてなしする場もないということで部屋にあった炉を普通の部屋にし、またその隣の部屋に今風の応接間に改装しました。 しかし、この部屋の土台が約80有余年もの時の流れで二階の部屋の過重が加わり少しずつ自然に壊れてきていることを親しくしていた工務店の方から知らされ、それではと言う事で、平成17年から3年間に渡り普段生活しているお風呂や脱衣所やトイレなどを取り壊し新たなものとして昔本来のもの土台柱やまだまだ使える木々をそのままにして建て替え改装致しました。そして、去年平成20年11月より離れを昔の姿に戻そうと本格的なお茶室を造ることに致しました。そして、平成21年4月約半年かけて宮大工職人さんの一つずつ丁寧に手がけたお茶室がこの度完成いたしました。昭和初期に建てられた先々代の想いのお茶室が平成に再び再現出来る運びとなりました。 この常扇庵は色々な方のお知恵とお力をお借りして出来たお茶室です。少しでも多くの方に知っていただき、大切に使えたらと思っております。 もともとが京町家のお茶室ですからお茶関係の方がされるお茶室とはまたそれぞれに違うと思いますが、本来お茶は楽しみながらお点前をするものだと聞いております。お茶を楽しみながら、京都市内の真ん中にあるお茶室として皆様に貸し茶室として提供できたらと思っております。 お気軽にお問い合わせくださいませ。 |