京扇子 大西常商店

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5月1日は「扇の日」

みなさん、こんにちは。大西常商店で若女将をしております大西里枝と申します。
もうすぐゴールデンウィーク!コロナの影響はまだまだ油断できないですが、少し解放的な気持ちになっている方も多いのではないでしょうか。楽しみですね。すでに30度近い気温になってきていますし、体調管理にはどうぞお気を付けください。
さて、掲題の点ですが、5月1日は「扇の日」。1990年に扇子団扇商工協同組合が申請しています。

平安時代、5月1日(旧暦4月1日)は宮中で『給扇の儀』が執り行われる日だったといわれています。また、当時、扇は「想いを伝える」ツールでもありました。そこで、5(コ)1(イ)の日としての意味もかねて、扇の日を5月1日に設定したようです。
一番有名なのは、光源氏と夕顔の君の出会いのシーン。

御所からの帰り、病にかかった乳母を見舞った光源氏。隣家には夕顔の花がたくさん咲いている家があります。 花を取ろうとすると、女童が出てきて、白扇に書かれた歌を贈られます。「あて推量ながら、あるいはと存じまする。白露に光る夕顔の花、光り輝くあなた様はもしや・・・」 

この当時は女性から男性に声をかけたりアクションを起こしたりするのが珍しい時代だったそうです。そこで、自分の想いを歌にして、扇にかきつけて贈るという習慣があったといいます。また、自分のよく使っている香を扇に焚き染めて贈ることもあったそうです。

そんな素敵な恋の習わしを現代にも伝えよう、ということで扇の日を制定されたそうです。
みなさん、ぜひこれを機に大切な人に想いを伝えてみてはいかがでしょうか。

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