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投扇興は古来の博打ゲーム!?(歴史編)

みなさん、こんにちは。大西常商店で若女将をしております大西里枝と申します
扇子って雅なアイテムですよね。私もそう思います。
優雅な名称とはかけ離れためちゃくちゃ盛り上がるパーティゲーム、
投扇興について今日はお話させていただきます!!

投扇興の歴史

投扇興のルーツは意外にも、中国にあります。
中国で流行っていた「投扇興」という遊びです。壺の上の的に向かって矢を投げる
「投壺」というゲームが日本に入ってきたそうなのですが、
これがまた、流行らないんですよね。ルールが複雑で難しいんです。
そこで日本人は「もっと身近なもので簡易にやっちゃおうよ」とかってお得意のカイゼンをはじめます。そこで出てきたのがこの投扇興です。
これが江戸時代中期、安政二年のことだそう(えらい具体的です)
「枕」と呼ばれる台の上に乗っている「蝶」にむかって扇を投げて
落ちた蝶と扇の形で得点を決める、というスタイルに変わります。
点数も複雑なのですが、これを日本国民のバイブル「源氏物語」になぞらえた
得点にすることで大流行りしました。空蝉は15点、夕顔は8点とか、そういう感じです。

夕顔8点!初心者の方でも30分ほど練習すれば出ます!

(余談ですが、不美人と言われている姫、末摘花は得点が低め。世知辛い。)はやりまくった結果、お金やお酒を賭ける賭博として利用され始めます。いつの時代もみんな賭け事が好きですよね。
しかし、ほんっとに盛り上がるんですよ。投扇興。皆さん一度体験していただけたら必ず分かっていただけるはず!

京都にお越しの際はぜひ、体験してみてください!

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