2017.08.18

<よみもの>お盆の習慣vol.1

8月1日、花街では八朔という挨拶回りの行事が行われます。

凛とした黒紋付でお茶屋さんを回る芸舞妓さんたちの華やかな姿は京都の夏の風物詩でもありますが、

このニュースを見るたびに「もうすこしでお盆の準備をしなきゃ…」と焦るのは毎年のこと。

さて、まずは初日から!

まず8月6日に塔婆を書きます。すべてのご先祖様の御名前を書いたものを2組ほど用意します。

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そして、翌々日の9日3時ごろ、その塔婆を持って六波羅蜜寺に伺います。(なぜかうちは六道珍皇寺ではないのです)

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道中にある花屋さんに寄って高野槙を購入し、そちらも一緒に持参します。姿かたちが凛として美しいこの高野槙、実は日本固有の植物だそう。

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そしてお迎え鐘を衝きます。(わたくしのへっぴり腰ではなかなかうまくよい音が鳴らず、無念…)

冥土まで響くというこの鐘の音は、衝いた人のお精霊さんたち(ご先祖様)を現世に呼び戻すといいます。

さて、1年ぶりにこの世に戻ってきたお精霊さんたちは先ほど購入した高野槙の枝の先にくっついてお家にお戻りになるそう。

つんつんとした枝先にちょこんと座って、自転車に揺られながら帰るお精霊さんを想像すると、なんだか可愛らしく思えてきます。

 

ちょっと話はそれますが、高野槙の木は、スサノオノミコトが「棺に使いなさい」とお教えになったという逸話も残っており、前方後円墳から出土する棺はすべてこの木で作られているそうです。死後の世界に縁が深い植物なのですねえ。

 

また、持参した塔婆の一組はお寺の一角に置いて帰ります。高野槙の枝先で水をかけて、お祈りをささげてから、帰路につきます。

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お家に着くと、ティッシュの箱の切れ目に塔婆を入れ(笑)、水を張った小さなお皿に高野槙をひたします。このお飾りがおわれば、今日のお盆仕事はおしまいです。

 

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